看護師の勤務間インターバルの確かめ方|夜勤の間隔11時間と夜勤後の休息の目安

看護師の勤務間インターバルの確かめ方|夜勤の間隔11時間と夜勤後の休息の目安
📅 公開日: 2026年11月4日🔄 最終更新: 2026年11月3日

看護師の勤務間インターバルは、勤務が終わってから次の勤務が始まるまでの休息の時間です。日本看護協会は、勤務と勤務の間を11時間以上あけることを提案しています。

この11時間は法律で決まった数字ではなく、日本看護協会の基準です(日本看護協会「就業継続が可能な看護職の働き方の提案」2021年3月)。

この記事では、勤務表で間隔を数える方法、夜勤後の休息や連続夜勤の目安、残業で間隔が足りなくなった時の考え方、相談先を整理します。公式資料を2026年11月3日に開いて確認した内容だけを、出典と同じ段落で示します。

目次

勤務間インターバルとは何か

LINEでインスタ大学の受取案内を見る

Instagramを学びたい方は、LINEで教材の受取案内を確認できます。

LINEでインスタ大学の受取案内を見る

勤務間インターバルとは、終業時刻から次の始業時刻までの間に、一定時間以上の休息時間を設けて、生活時間や睡眠時間を確保する制度です。

厚生労働省のスタートアップ労働条件のQ&Aは、この制度の導入を事業主の努力義務としています。

同じページには、インターバルの具体的な時間数は書かれていません。「一定時間以上」とあるだけです。

そのため、何時間あけるかは、法律ではなく勤務先の定めや、看護職の職能団体が示す基準で考えることになります。

日本看護協会が示す11時間の基準

日本看護協会は、夜勤・交代制勤務の勤務編成の基準の一つとして「勤務と勤務の間隔は11時間以上あける」ことを提案しています。

これは「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」(2013年)にある基準で、2021年の提案では、その基準の中でも夜勤と夜勤の間の勤務間隔の確保が特に推奨されています(日本看護協会の2021年の提案)。

同じ提案は、勤務計画の時点で、11時間以上の間隔が確保できる編成にすることを取り組みの一つに挙げています。

2019年の看護実態調査では、三交代制の施設のうち、勤務間インターバルを11時間以上とっている施設は44.0%でした(同じ提案による)。

つまり、11時間は目標として示されている基準であり、すべての職場で実現しているわけではありません。

日勤だけで働く人にも、勤務間インターバルの確保は健康の保持や仕事と生活の調和のために重要だと、同じ提案に書かれています。

LEARNING GUIDE

インスタで人生を変えたいあなたへ

インスタ大学の教材について、LINEで受取案内を確認できます。

LINEでインスタ大学の受取案内を見る

※ 受取方法はLINEの案内をご確認ください。

勤務表で間隔を数える方法

間隔は、勤務表の「終業時刻」から、次の勤務の「始業時刻」までを引き算して出します。残業があった日は、予定ではなく実際に終わった時刻で数えます。

手順は次のとおりです。この手順は、この記事の提案です。公的な資料が求めている手順ではありません。

  1. 勤務表で、連続する二つの勤務の終業時刻と始業時刻を書き出す
  2. 終業から次の始業までの時間を引き算する
  3. 11時間に足りない日に印を付ける
  4. 足りない日の原因が、勤務の組み方か、残業かを見分ける

次の表は、計算の流れを示す仮の例です。時刻は一例で、実際の勤務時間は職場ごとに違います。

前の勤務の終業 次の勤務の始業 間隔 11時間との差
21時30分 翌朝8時30分 11時間 満たしている
22時00分 翌朝8時30分 10時間30分 30分足りない
翌0時30分 同じ日の8時30分 8時間 3時間足りない

仮の例として、翌朝8時30分始業の勤務に11時間のインターバルをとるなら、前の勤務は21時30分までに終わっている必要があります。

終業が0時30分になった日は、同じ11時間を確保するには、次の始業が11時30分以降になる計算です。

この数え方は、時間の足し引きだけで確かめられます。勤務先の就業規則や協定に独自の定めがあるときは、そちらも見てください。

夜勤後の休息・連続夜勤・夜勤回数の目安

日本看護協会のガイドラインは、夜勤の連続は2連続まで、2回連続の夜勤後はおおむね48時間以上の休息を確保する、と提案しています。

次の表は、2013年のガイドラインの「勤務編成の基準」のうち、この記事で使う6つです。日本看護協会が提案する基準であり、法律ではありません(日本看護協会「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」)。

項目 基準の内容
勤務の間隔 勤務と勤務の間隔は11時間以上あける
1回の勤務の長さ 実労働時間と休憩時間を合わせて13時間以内とする
夜勤回数 3交代制勤務は月8回以内を基本とし、それ以外の交代制勤務は労働時間などに応じた回数とする
夜勤の連続回数 2連続(2回)までとする
夜勤後の休息 2回連続夜勤後にはおおむね48時間以上を確保する。1回の夜勤後もおおむね24時間以上を確保することが望ましい
連続勤務日数 5日以内とする

ガイドラインは、22時から翌朝5時までの時間帯にかかる勤務を「夜勤」として数えています。

夜勤回数の解説では、夜勤回数は「できるだけ少ないほうがよい」が基本だとされています。月8回以内であっても、年単位で見ると累積の回数は多くなるためです。

16時間夜勤のように、続けると勤務間隔が11時間未満になる長い夜勤は、2連続しないことが望ましいとも書かれています。

夜勤の連続や休息の日数が、自分の勤務表でどうなっているかも、前の章の数え方と同じように確かめられます。

夜勤の手当や深夜割増の見方は、看護師の夜勤手当と深夜割増賃金の確かめ方で整理しています。

残業で間隔が足りなくなった時の考え方

時間外労働が発生して間隔が11時間に満たなくなった時は、次の勤務の開始を遅らせるなどして、足りない分の休息を後から付与する方法があります。

日本看護協会の2021年の提案は、これを「代償休息」と呼んでいます(日本看護協会の2021年の提案)。

同じ提案の例では、日勤で時間外労働が発生し、翌日の勤務開始までに9時間しか確保できないとき、不足の2時間分を、翌日の所定労働時間の中で付与します。

付与の方法として、年次有給休暇(時間休)として付与する方法と、時間外勤務の代休として付与する方法が挙げられています。代休の場合も、時間外勤務手当のうち割増し分の支給は必要だと書かれています。

この提案は、勤務間インターバルを縮める大きな原因として、時間外労働の発生を挙げています。

そのため、間隔が足りない日が続くときは、勤務の組み方とあわせて、残業の扱いも確かめます。休憩や待機の記録の残し方は、看護師が休憩を取れない時の確かめ方も参考になります。

代償休息は、日本看護協会の提案にある対応の例です。勤務先が実際に採用しているかは、就業規則や上司への確認が必要です。

勤務先に聞く前に整理しておくこと

勤務先に確認する前に、間隔が11時間に足りない日、夜勤の連続、夜勤後の休息を、日付つきの一覧にしておくと、事実を伝えやすくなります。

次の一覧は、この記事の提案です。

  • 間隔が11時間に足りなかった日付と、その原因(勤務の組み方か、残業か)
  • 夜勤が2回続いた日と、その後の休みの長さ
  • 1か月の夜勤回数
  • 残業で終業が遅れた日の実際の終業時刻

この一覧を持って、まず上司や勤務表を作る担当者に、勤務の組み方の考え方を聞きます。

言い方は、「11時間あけたいので、この日の始業時刻を調整できますか」のように、具体的な日付と希望を添えると、相手も答えやすくなります。

相談先

職場で解決しないときの相談先は、都道府県労働局や労働基準監督署内にある総合労働相談コーナーです。予約は不要で、無料です。

厚生労働省の総合労働相談コーナーのご案内によると、土曜・日曜・祝日と年末年始は閉庁しています。

労働基準法などに違反する疑いがあるときは、行政指導の権限を持つ担当部署に取り次がれます。相談者のプライバシー保護には配慮するとされています。

勤務間インターバルは努力義務で、時間数も法律では決まっていません。そのため、相談を通じて、残業代の不払いや休憩など、別の論点が見つかることもあります。

開庁時間は窓口ごとに違うので、行く前に電話で確認してください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 勤務間インターバルを11時間あけないのは違法ですか。
厚生労働省のページは、制度の導入を事業主の努力義務としています。具体的な時間数は書かれていません(スタートアップ労働条件のQ&A)。11時間は日本看護協会が提案する基準です。
Q2. 夜勤は月に何回までですか。
日本看護協会のガイドラインは、3交代制勤務は月8回以内を基本とし、それ以外は労働時間などに応じた回数としています(日本看護協会のガイドライン)。法律で決まった上限ではなく、基準の提案です。
Q3. 夜勤が2回続いたあとは、何日休めますか。
ガイドラインは、2回連続夜勤後にはおおむね48時間以上の休息を確保する基準を示しています。1回の夜勤後もおおむね24時間以上を確保することが望ましいとされています(日本看護協会のガイドライン)。
Q4. 日勤だけの人にも勤務間インターバルは関係ありますか。
日本看護協会の2021年の提案は、勤務間インターバルの確保は常日勤の人にも、健康の保持や仕事と生活の調和の面で重要だとしています(日本看護協会の2021年の提案)。
Q5. 2交代の16時間夜勤は、基準に合っていますか。
ガイドラインの基準は、1回の勤務の長さ(実労働時間と休憩時間を合わせた時間)を13時間以内とすることです。16時間夜勤のように続けると間隔が11時間未満になる夜勤は、2連続しないことが望ましいと書かれています(日本看護協会のガイドライン)。
Q6. 相談すると職場に知られますか。
総合労働相談コーナーは、相談者のプライバシーの保護に配慮した対応をするとしています(厚生労働省)。

この記事を読んだ人におすすめ

まとめ

看護師の勤務間インターバルは、法律上は事業主の努力義務で、11時間という数字は日本看護協会の提案する基準です。

勤務表で、終業から次の始業までを引き算し、11時間に足りない日、夜勤の連続、夜勤後の休みを日付つきで書き出すと、事実を説明しやすくなります。

職場で解決しないときは、総合労働相談コーナーに事実を伝えて確かめてください。基準や制度は改定されることがあるため、実際の手続きの前に、日本看護協会と厚生労働省の最新の案内も見てください。

このサイト「フルミエール」は株式会社S.Lineが運営しています。記事の語り手「看護師シオン」は、実在の人物をモデルにした架空の人物です。記事内のLINE登録・講座の案内は、運営会社(株式会社S.Line)のサービスの広告です。
シオン

シオン|フルミエール ライター

在宅ワーク・SNS発信・暮らしの情報を扱うフルミエールの筆名ライター。編集は株式会社S.Lineが行っています。

プロフィール詳細

LEARNING GUIDE

インスタで人生を変えたいあなたへ

インスタ大学の教材について、LINEで受取案内を確認できます。

LINEでインスタ大学の受取案内を見る

※ 受取方法はLINEの案内をご確認ください。

本記事は公式情報・専門メディアを参考に執筆しています。最新の正確な情報は引用元の公式ページをご確認ください。
目次